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 ギターを始めたら誰もが早く上達したい!と思うことだろう。しかし実際はなかなか上達しないこともある。そんな迷える子羊たちに上達のための9つのコツをお伝えします!


弾きたい!と思える曲に出会う
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 例えば何の目的もなく10個のコードを覚えるのと、弾きたい曲の10個のコードを覚えるのとでは後者のほうがラクだろう。覚えることは同じなのにモチベーションが違うとラクに、楽しくなるのだ。楽しいと思えば自然と集中するし、たくさん弾くし、飽きずに続けられる。結果、上達するのだ。

 ぜひ積極的に色々な曲を聴いてビビっとくる曲に巡りあって欲しい。当ブログでも皆様の弾きたい!と思える曲との出会いのために名曲&名盤紹介の記事もちょくちょく書こうと思っています。


正しいフォームを身に着ける
 例えばスポーツなら正しいフォームを身に着けることが上達に不可欠な事なのは常識だろう。ギターも手と腕を正確に動かす必要があるからその点はスポーツと同じなのだ。
 ポイントは体のどこにも突っ張ったところや力んだところが無いような姿勢にすることだ。では具体的にどんなフォームが良いか見てみよう。写真はエレキギターだがアコギでも基本は一緒だ。
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ギターの高さ
 イスに座って右ひざの上にギターをのせてください。その高さが適切な高さです。立って弾いた時も同じ位置に来るようにストラップを調整してください。低すぎると左手首の筋を痛めやすいです。

ヘッドの高さ
 ギターのヘッドを自分の肩の高さと同じぐらいの高さにするのが理想と言われています。(実際にはもう少し低めで弾く人も多いです)

ギターの向き
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▲下手な絵で申し訳ない。
 上から見た時に体とギターが平行になっているのは正しくない。体に対してギターが斜めになっているのが正解である。角度は30度~45度くらいである。

ギターの傾き

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 地面に対しギターが垂直か、ちょっぴり傾くくらいが良い。傾けすぎると左手首が突っ張るし、ストロークする時に右腕がスムーズに動かせない。

ネックをギュッと握らない
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 写真では分かりづらいが力は入れない。力が入っているとポジションの移動がしづらいのだ。ネックと手のひらの間に少し隙間があるくらいの方が良い。
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 クラシックスタイルの時はネックの真ん中に親指を添えるのが基本である。ただしストレッチフィンガリングの時はもう少し下に親指を置いた方がやりやすい。どちらの場合もやはり力は入れない

ピックは軽くつまむ
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 ピックは人差し指と親指で軽くつまみます。そしてピックの先端1~3㎜だけを弦にあてます。
 ※フィンガーピッキングは色々なスタイルがあり、どれが”正しい”とは言いづらいです。しかし無駄な力の抜けたリラックスしたものであるのは共通していると思われます。

無駄な力を抜く

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 力の入れ過ぎはとにかくよくありません。力が入り過ぎていると、
①思ったように指先がうごいてくれない
 どんなスポーツでもガチガチに力が入った状態では思うように体は動いてくれない。同じようにギターも必要以上に力が入っていると思うように指先が動いてくれないのだ。

②指先が痛くなる
 
強い力でギュウギュウ弦を押せば当然指先が痛くなってしまいます。痛くなったら演奏を続行できません。短時間しか弾けないとやっぱり上手くなれません。

③筋を痛めやすい
 力が入り過ぎていると怪我のもとです。腱鞘炎になると最悪、ギターを二度と弾けなくなります。

 ギターに過度な力は不要です!
脱力を心がけることが上達への第一歩です。


長時間×1回より、短時間×たくさん、で弾く
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 プロギタリストがインタビューで「オレは一日10時間は弾いていたよ!」などと言っていることがあります。

 それで「よーし、俺も今度の日曜日は10時間弾くぞ!」と意気込んでも一時間くらいで「なんか飽きてきたな…でもまだ一時間だし…」とダラダラ集中しないで弾いてしまう。これでは練習効率はよくありません。

 それよりもテーマをはっきり決めて、20分集中して練習→5分休憩→20分集中して練習…と細かく時間を区切って練習した方が良いのです。

 学生も社会人も週中は忙しいですが、週末にまとめて長時間練習するよりも週中にもなんとか時間を作って弾いた方が上達は早いと思います。1日15分だけでも集中して弾けば違うと思います。

 ここまで短時間集中して弾けと言ってきてなんなのですが、もしも集中力が続くのであれば、長時間弾き続けるのもありだと思います。自分も学生の頃は学校から帰ると食事と風呂に入ってる時間以外はずーと弾いているなんてこともありました。「え、もうこんな時間⁉」と驚くこともしばしば。しかし中年になった今では集中力も体力も続きません。今思えば貴重な時間だったのです。
 もしあなたがギターが好きで好きで時間がたつのも忘れて弾いてしまうというのであれば止める理由はありません。大切なのは集中力を持ってとりくむことなのです。



自分の音をよく聴く
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 「言われなくても音ぐらいちゃんと聴いてるよ!」と思った方もいるかもしれない。しかし初心者のうちは間違っていないか聞くことは出来ても、いい音がしてるかとか音の強弱やニュアンスまでは聴けてないことがほとんどなのだ。

 たまに難しい曲を間違えずに弾けてるのに聴いていてちっとも面白くない演奏を見かけることがある。そういう人はたいてい「音」に対する意識が低い。音色が悪かったり、機械で演奏されてるみたいに平坦でノリが悪かったりする。
 いくら物理的に正しい弾き方をしていてもよく音を聴いてないと良い音は出てくれません。

 確かに初心者がそこまで意識するのは難しいとは思う。しかし「よく音を聴く」ことを心がけていれば自然と音は変わっていきます。良い音・良い演奏の第一歩はよく自分の音を聴くことからです。


録音・録画する
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 自分の演奏を録音・録画することにはたくさんメリットがあります。

①改善すべき点がはっきりする。

 客観的に自分の演奏を見ることができるので「なんかこの部分リズムが狂ってるな」とか「指がバタバタ動いて無駄が多い気がする」とか演奏中に気付かなかった
改善すべきポイントがよく分かります。そこに集中的に取り組めば早く上達できるのです。

②自分が上達していることに気づける
 「毎日弾いてるのにあんまり上手くなってる気がしない…」と感じる人が多いようです。それもそのはずで一日に劇的に成長することはなく、少しづつ少しづつ上達するので自分では気づきにくいのです。
 ですが録音・録画した過去のデータがあれば一目瞭然です。特に初心者ほど伸び率が大きいので1,2か月でもけっこう違うはずです。「俺、上手くなってるじゃん!」と気づけばモチベーションが大幅にアップします。練習にも身が入り、ますます上達すること間違いなしです!

③動画サイトに投稿できる
 録画データさえあればYouTubeなどの動画サイトに投稿するのは簡単です。いいね!やコメントをもらえばやる気もアップするでしょう。


ギター&機材にこだわる
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なにもウン十万円もするギターを買えというのではありません。ただちゃんと調整されてないギターでは上達が妨げられます。変な癖がつく危険もあります。
 
 あなたが使っているギターはどんなギターだろう?「物置の奥から出てきた謎のギター」とかなら、新たに自分でギターを買うことをオススメする。もちろん古いものを大事にするのは良いことではあるのだが、保存状態が良くないギターは問題を抱えていることが多いのだ。それに自分で苦労して買ったギターの方が練習にも身が入るのだ。

 また、出来るだけ自分の好みの音がするギターを使った方が良い。例えばテレキャスターでいくら練習してもレスポールの音は出ない。その逆もまたしかりである。おもしろいもので物理的に弾きやすいギターでも自分のイメージする音が出ないと弾きにくく感じるのである。

 よく調整された、自分の好みの音がするギターを使った方が絶対弾いていて楽しい。楽しければ自然とたくさん弾いて、結果上達する。(ギター屋のセールストークみたいだが実際そうなのだ)

 ギター以外の機材も同様で自分好みのものをよく選んだ方が良い。エレキギターの場合アンプも非常に重要で、ギターと同じぐらい大切である。弦やピックは消耗品なので軽視されがちだがとても大切です。

 もちろん一番大事なのは自分の腕前なのだが、機材が音と弾きやすさに影響するのは事実である。出来るだけ気持ちよく弾けるものを選んで楽しく弾こう!


バンドを組む
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音楽は一人でやっても楽しいですが、みんなとやればさらに楽しいです。ぜひバンドを組むか加入するかしてみましょう。

 「バンドはもっとギターが上手くなってから」と思う人もいるかと思いますが早いうちからの方が絶対良いです。自分もろくに弾けない時にバンドを組みました。そのおかげで「今度みんなと練習する時までにここまで弾けるようになってなければ!」と必死に練習して上達が早まりました。

 それより何より全員の音がピタっと合った時の高揚感が最高なのです。やっぱり楽しければ自然と上達しますね。


人前で披露する予定を立てる
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 人に聴いてもらうと一人で弾いているだけよりも何倍も楽しいです。ぜひだれかに披露しましょう。まず手始めに親しい友人などに聴いてもらうと良いでしょう。それなら「もし失敗したら」という心配も少なくなるでしょう。

 
 人に披露しようと決めると真剣に練習するようになります。いつ披露するか決めてしまえばその日に向けて練習にも熱が入ります。「いつかやろう」と思っていてもなかなか真剣になれないのが人間ってものです。ぜひ期日を決めてしまいましょう。


まとめ
 9つのコツを紹介してきましたがその多くに共通してるのは楽しく弾けるようにすることです。楽しければ自然にたくさん弾いて上達します。楽しくなければ続きません。ぜひ楽しく弾いてぐんぐん上達してください!