「こんなギター聴いたことがない!」
Suedeのファーストアルバム「Suede」を聴いた時、大きな衝撃を受けた。伴奏であるはずのギターがボーカルと共に歌いまくっており、時にはボーカルをしのぐほどの輝きを放っているのである。しかもボーカルとギターは別々のメロディーを奏でながらもお互いに絡みつき美しい曲を作り上げているのである。ギブソンES-355から放たれる甘いサウンドと相まって非常に艶っぽく妖しい魅力を放っている。
この魅力的なギターを聴かせてくれたギタリスト、バーナード・バトラーはSuedeの2ndアルバム完成間近に脱退してしまう。その後もユニット、ソロ活動、さらにSuedeのボーカル、ブレット・アンダーソンと結成した新バンドThe Tearsなどで素晴らしい曲とギターを聴かせてくれた。だがギターの艶っぽさという点においてはSuedeのファーストアルバムが最高だったのではないかと思う。その中でも1曲目の「so young」のインパクトは凄かった。そして今あらためて聞いても輝きは失われていない。
現在バーナード・バトラーはプロデュース業で成功し、それに専念するとしてギタリストとしては活動していない。本当に冗談はよしてくれと言いたい。彼が弾かなかったら誰があのギタープレイを聴かせてくれるというのだ。ぜひギタリストとしての彼をまた見たいものである。
so young tab譜