このスピカというバンド、結成はロサンゼルスの音楽専門学校でだというのだがアメリカンな感じは全然しない。それもそのはずで「アメリカに留学したことによって、改めて日本語の繊細さ、日本人が持つ繊細なメロディ感に心を奪われ」たのだという。

 確かにこの「線香花火」を聴いていると日本の夏の夕暮れ時の匂いがしてくる。夏の思い出があれこれと思いだされる。そして夏は毎年やってくるけど今年の夏のこの瞬間は今だけなんだな、というセンチメンタルな気持ちになってくる。間違いなく素晴らしい曲だと思う。

 しかしながらこの曲、残念ながらセールス的にはパッとせず、バンド自体の知名度も低い。なぜだ!?なぜなんだ!?こんな良い曲なのに!

 スピカは2011年2月25日、無期限の活動休止をしてしまった。ただ、ボーカルの中嶋康孝が本格的にソロ活動している。そちらの方のアルバムにもこの「線香花火」はバージョン違いで収録されている。中嶋氏にとってもこの曲はお気に入りなのであろう。

 日本の夏にピッタリな「線香花火」みなさんもぜひ!