「バンドを組んだら自動的にCDが出るものだと思ってた」
 サニーデイサービスのVo/G、曽我部恵一はそう語った。普通の人ならばプロデビューしてCDを出せるようになるにはどうしたらよいかと色々と考えそうなものであるが、彼の頭の中では面倒な部分は全部はしょられていたのである。やはり天才というのはぶっ飛んでいるのである。

 しかしサニーデイサービスの曲を実際に聴いてみると「こりゃあ
自動的にCDが出ちゃうかもね」と妙に納得してしまう。この非凡な才能を世の中が放っとくはずがないからである。

 「忘れてしまおう」は3rdアルバム「愛と笑いの夜」のオープニングナンバーである。この頃の
曽我部恵一の創作意欲はすさまじく、アルバム収録曲10曲をわずか1週間で書き上げたという。(!)

 ちょうどこの頃、曽我部氏は付き合っていた彼女と別れたそうで、このアルバム全体に影響を与えている。特にこの
「忘れてしまおう」はシリアスで重たい緊張感に包まれており、歌詞も失恋した男が忘れてしまおうと誓う内容である。非常に文学的でありながら"伝わる”歌詞であり、一度でも失恋したことがある者ならグッとくるはずである。シンプルながら歌詞の世界観を見事に表現した演奏も素晴らしい。
 
 この3rdアルバムは他の曲も全てが素晴らしい名盤であった。しかしこのわずか半年ほど後にはあの4thアルバム「サニーデイサービス」をリリースしているのである。音楽史に残る名盤2枚を短期間に生み出したのだ。やはりまぎれもなく天才なのである。


 ちなみにこの曲はカポタストさえ持っていればバレーコード無しで弾き語りできる。ぜひ弾いてみてもらいたい

忘れてしまおう/サニーデイサービス コード譜